こんにちは。
世田谷区奥沢・田園調布・自由が丘エリアのパーソナルトレーニングジム併設鍼灸マッサージ治療院 THE DiME です。
13日(土)から21(日)まで続く「世界陸上2025」
皆さんはご覧になられていますか?
当院にお越しのスポーツ好きの患者様は会場となる国立競技場に観戦にいかれるとおっしゃっていました。
(うらやましい、、、)
先日私は、若きアスリートの姿に心を揺さぶられました。
男子110メートルハードルの村竹ラシッド選手です。
(写真は日本陸上競技連盟HPより引用)
彼の走りはもちろん、
レース後のインタビューで彼が見せた姿に、私は強く心を打たれました。
テレビ画面に映し出された彼は、悔しさをこらえきれずに、大粒の涙を流しながら言葉を絞り出していました。
「何が、足りなかったのか…」
その一言が、彼の悔しさや、そこに至るまでの計り知れない努力を物語っていました。
「パリから1年間本気で取り組んだ」
「何年かかってでもメダルを」
「ひとりのアスリートとして幸せ」
涙ながらに語られたこれらの言葉は、
彼がどれだけ陸上を愛し、真剣に高みを目指してきたかを雄弁に語っていました。
私は日頃、
アスリートのコンディショニングに携わる鍼灸マッサージ師として、
彼のパフォーマンスと調整期間について考えさせられました。
村竹選手は自己ベストを更新した後も、「世界陸上」に向けて、
再び体を作り直す「再構築」に励み、最高のパフォーマンスを発揮するために緻密な調整を行ったはずです。
アスリートは、
大きな大会で最高のパフォーマンスを発揮するために、緻密な体調管理を行います。
その代表的な方法が、以下の3つです。
・ピーキング(Peaking)
大会当日に向けて、トレーニングの強度と量を調整しながら、体調を最高の状態に持っていくことです。
・テーパリング(Tapering)
ピーキング期間中に行われる、トレーニングを徐々に減らしていく過程のこと。
これによって、筋肉や神経系の疲労を回復させ、エネルギーを蓄えます。
・キーピング(Keeping)
ピーキングした状態を、大会期間中やその後の数日間、できるだけ長く維持することです。
自己ベスト更新後、彼はきっと次の目標に向けてハードなトレーニングを重ね、
ピーキングやテーパリングに励んだはず。
気候変動が激しい近年では、こうした緻密な調整も一層困難だったと思います。
村竹選手のあの涙は、そうした過酷な調整期間を乗り越えてきたからこその「重み」を感じさせました。
歌にもありますが、
「涙の数だけ強くなる」 と信じています。
次の挑戦を、心から応援しています。