肩こりが酷くなり「頭痛」がしてきた経験はありませんか?
この原因のひとつに「体性感覚の乱れ」が関係しているかも知れません。
ここで少しだけ体性感覚について...
【体性感覚とは?なぜ痛みが混乱するのか?】
体性感覚とは、
「身体の状態を脳に伝える感覚」のことです。
皮膚や筋肉、関節からの情報を処理し、
「どこが痛いか」「どんな感覚か」を脳が判断します。
しかし、肩や首の筋肉が過度に緊張すると、
体性感覚の情報が混乱し、感覚が鈍くなったり、時には全く違うエリアに痛みを感じることがあるのです。
本来は「肩こり」として感じるべき痛みが「頭痛」として認識されるのは、これが原因です。
筋緊張性頭痛は、
後頭部からこめかみにかけての痛みが出ることが多く、
これには三叉神経(脳神経の5番)と頸神経C1~C3(首の神経の1~3番)の関係が影響していると考えられます。
三叉神経は、顔の感覚を司る神経なのですが、
頸神経(C1~C3)と途中で一つの束にまとまってきます。
肩や首の筋肉からの痛みが三叉神経と頸神経(C1~C3)とミックスされてしまい錯覚が起こるとの報告があります。
■原因と考えられる筋肉
・後頭下筋群(後頭部の深部の筋肉:C1)
・頭半棘筋(後頭部から背中に伸びる筋肉:C2~T7)
・僧帽筋(肩から首にかけて広がる筋肉:C3,C4と副神経)
・胸鎖乳突筋(首の側面の筋肉:C2,C3と副神経)
その結果、次のような症状が現れることがあります。
✅ 頭の後ろからこめかみにかけての緊張性頭痛
✅ 目の奥の痛みや重さ
✅ 側頭部のズキズキする痛み
【こんな時に 針をするとどうなるの??】
肩こりにおけるトリガーポイント刺鍼による体の反応
① 筋肉の緊張をリセット
鍼を刺すことで、筋肉の中の「ピクッ」とした反応(局所的な筋収縮反応:LTR)が起こり、
過剰に緊張した筋肉がゆるみます。
② 痛みを感じる神経の過敏状態を落ち着かせる
(脳内鎮静物質による作用)
鍼刺激により、痛みを伝える神経の興奮が抑えられ、感覚が正常化します。
③ 血流を改善し、痛みの原因物質を排出
血流が悪いと、ブラジキニンやプロスタグランジンといった痛みを引き起こす物質が溜まり、神経が過敏になります。
鍼刺激によって血管が拡張し、酸素供給が改善されることで、痛みの原因物質が排出され、頭痛が和らぎます。
鍼刺激で一酸化窒素(NO)が産生 ➡血管拡張 ➡ 酸素供給アップ
④ 体性感覚のマッピングエラーを修正
鍼刺激により、脳の感覚野(体性感覚を処理する領域)の活動が正常化し、
「痛みの場所・強さ」を正しく認識できるようになります。
「肩こりの頭痛に悩んでいる…」
「薬を飲んでしのいでいる…」という方は、ぜひ一度、トリガーポイント鍼治療を試してみてください。