野球肩(投球障害)の施術について
「肩を休ませても、また痛くなる…」そんな経験はありませんか?
- ボールを投げると肩が痛い。
- 全力で投げられない。
- 投球数を減らすと楽になるけれど、再開するとまた痛くなる。
- 病院では「しばらく投げないように」と言われた。
このような投球障害で悩む選手は少なくありません。
もちろん、炎症や組織の損傷がある場合には十分な休養が必要です。
しかし、痛みが落ち着いても、「なぜ肩に負担が集中したのか」が改善されていなければ、復帰後に再発してしまうことも少なくありません。
当院では、肩だけを施術するのではなく、全身の動きや身体の使い方を評価し、肩に負担が集中しにくい身体づくりを目指しています。
投球は「肩だけ」で行う動きではない
野球の投球は、肩だけでボールを投げているわけではありません。
力は、足 → 股関節 → 骨盤 → 背骨 → 肋骨 → 肩甲骨 → 腕 → ボール
という流れで全身へ伝わります。
この流れがスムーズであれば、一か所に大きな負担がかかることなく効率よく投げることができます。
しかし、どこかで動きが悪くなると、その負担を肩が補うようになり、投球障害につながることがあります。
肩甲骨は「動く」だけでなく「安定する」ことが大切
肩甲骨は自由に動く骨というイメージがあります。
もちろん、それも大切です。
しかし、投球ではそれ以上に重要なのが、
「肩甲骨が必要な位置でしっかり留まれること」です。
肩甲骨が安定していることで、腕の力を効率よくボールへ伝えることができます。
反対に、肩甲骨が不安定な状態では、
- 肩の筋肉が過剰に働く
- 腕だけで投げるフォームになる
- 肩の前側へ負担が集中する
そのため当院では、肩甲骨を「たくさん動かす」ことよりも、必要な場面で安定して支えられる身体づくりを重視しています。
呼吸が肩甲骨に影響する
「呼吸と野球肩?」
意外に思われるかもしれません。
実は、肩甲骨は肋骨の上を滑るように動いています。
つまり、肋骨の動きが悪くなると、肩甲骨も本来の動きができなくなります。
そして肋骨を動かしているのが「呼吸」です。
浅い呼吸が続くと、胸や首の筋肉ばかりが働き、背中や肋骨が十分に動かなくなります。
すると肩甲骨が安定しにくくなり、投球時に肩への負担が大きくなってしまいます。
そのため当院では、肩だけではなく、呼吸の状態まで確認しています。
背中の柔らかさが、肩の負担を減らす
投球では、背中(胸椎)が適度に丸くなったり伸びたりしながら身体をひねっています。
特に重要なのが、背中から肋骨の後ろ側がしっかり膨らむ呼吸です。
背中に空気が入るような呼吸ができると、肋骨が自然に動きやすくなり、肩甲骨も安定した状態で働きやすくなります。
反対に、胸だけで浅く呼吸をしていると、背中や肋骨が硬くなり、肩甲骨の動きも制限されやすくなります。
当院では、このような呼吸や胸郭の動きも評価し、投球しやすい身体づくりを目指します。
股関節の動きも肩に影響しています
投球では、肩だけでなく反対側の股関節も重要な役割を担っています。
例えば、右投げの選手であれば左股関節がスムーズに動かないと、下半身で生み出した力を上半身へうまく伝えることができません。
その結果、
肩や肘が余分な力を補うようになり、負担が大きくなってしまいます。
当院では、股関節の動きや身体全体の連動性も確認し、肩だけに頼らないフォームづくりをサポートしています。
当院の施術(アプローチ)
① 投球動作を支える身体全体を評価しますまずは、
- 肩の可動域
- 肩甲骨の安定性
- 背骨や肋骨の動き
- 呼吸の状態
- 股関節の動き
- 姿勢や身体のバランス
痛みのある肩だけを見るのではなく、「なぜ肩へ負担が集中しているのか」を全身から評価します。 ② 筋肉・筋膜・トリガーポイントへのアプローチ
肩だけでなく、
胸・背中・肩甲骨周囲・股関節周囲などの筋肉や筋膜に対して、鍼や手技でアプローチします。
必要以上に緊張している筋肉を和らげることで、肩甲骨が働きやすい状態へ導きます。
当院では、呼吸を投球動作の一部と考えています。
呼吸が変わることで、
- 肋骨が動きやすくなる
- 背中が広がりやすくなる
- 肩甲骨が安定しやすくなる
④ 身体全体の連動性を高めます
投球は全身運動です。
そのため、肩だけを鍛えるのではなく、
- 股関節
- 体幹
- 背骨
- 肩甲骨
必要に応じて、トレーニングやエクササイズも取り入れながら、再発しにくい身体へ導いていきます。
野球肩でお困りの方へ
野球肩は、肩だけを治療しても改善しないことがあります。
本当に大切なのは、
肩に負担が集中しない身体をつくること。
そのためには、
肩甲骨の安定性、呼吸による肋骨や背中の動き、股関節から全身へ力を伝える連動性が欠かせません。
当院では、筋肉や筋膜への施術だけでなく、呼吸や身体の使い方、姿勢、動作まで含めて評価し、一人ひとりに合わせた施術と運動指導を行っています。
「痛みなく思い切り投げたい」
「レギュラーとしてシーズンを戦い抜きたい」
「同じケガを繰り返したくない」
そのような目標を持つ選手を、全力でサポートいたします。